読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Play Back〜ハードボイルド大学生活〜

ある大学生の日常をハードボイルドなエッセイ調に書く。

食べる

おやじ〜続・プノンペンにて〜

プノンペンにきて二日目、私たちは朝早くにバスに乗り込んで、6時間ほどでアンコール遺跡のあるシェムリアップへと向かうことになっていた。朝食をどこで買おうかと、とりあえずホステルの人に聞いてみるも、満足な答えは帰って来ず、私たちは昨晩見つけたマ…

おやじ 〜プノンペンにて〜

それは、カンボジアの首都プノンペンの名前の由来ともなったワットプノムという寺院から伸びるだだっ広い道を一本入ったところにあった。その店では、エプロンをした「おやじ」がひたすらに屋台に陳列された肉やらつくねやらを串に刺しては少々怪しげな緑が…

旅することは動き続けることではない PART2

「タイペイ・ダック、あるいは変わらぬもの」 台北駅へと引き返したわたしは、一つの疑念に心惑わされていた。それは、両替ができるかもしれないただ一つの希望の光である「三越」も、中秋節で休みなのではないか、ということだ。三越といえば、日系企業。さ…

Fifteenth Night PART4

「Fifteenth Night」 一畳一間のホテルで休息を取り、外に出てみると、もう真っ暗になっていた。台北の夜は6時に始まる。 この日の夜はジャズバーへ行こうと決めていたが、ジャズの演奏は9時半からで、それまでの間は、昼に行った「臨江街夜市」の真の姿(夜…

Fifteenth Night PART3

「昼の夜市とジャズバークエスト」 国父記念館から、昼の臨江街夜市へは、大した道のりではない。曇りだったから日差しも大した事はないし、かなり広い大通りを伝ってゆけば、いつの間にかたどり着く。途中で派手でゴテゴテとした中国式神社があり、そこのす…

失って気づくもの

二週間ほど前、風邪をひいた。 夏風邪の時期だ。珍しいことではない。 「あなたの風邪はどこから?」というコマーシャルがあるが、わたしの風邪は鼻からである。あの時も、部屋にいたら突如としてくしゃみを10連発ほどし、それから滝のように鼻水が流れ始め…

常連もどき

今日、TOEFLを大学で受け、その帰りにトルコ料理屋に寄った。 そのトルコ料理屋は、わたしがエスニック好きになるきっかけを与えてくれたところだった。思えば去年の春、わたしは独り、あの非常に入りづらい、物理的な意味での「狭き門」を押し開け、エスニ…

Uh, UMAMI

旨味は日本人にしか認識できない……そんなたわけたことを言う輩がいる。実際に科学的根拠がある、という野郎もいる。そういう奴らは、やっぱりだしだよね、などとぬかしやがる。だが本当にそう言えるのだろうか? わたしたち日本人が、神によって選ばれた旨味…

トダー

わたしには持論がある。それは、旅先で「ありがとう」と「おいしい」だけ覚えていれば、旅の楽しさが二倍になるという持論だ。この春にわたしはヴェトナムに言ったのだが、その時も、はいる店はいる店で「ンゴン(うまい)!」と伝えると、決まって「ンゴン…