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Play Back〜ハードボイルド大学生活〜

ある大学生の日常をハードボイルドなエッセイ調に書く。

憧れのマロク

語学

一週間ほど更新していなかった。別に理由なんて言うものはない。太陽がまぶしかったからだ。要するに、さぼっていたのである。

わたしは大学で今、アラビア語の授業を受けている。イスラームの思想などを知りたい、と言えば聞こえがいいが、実際の理由は中東にいつか行きたいからだ。今はかなわないかもしれないが、生きている間には絶対いきたいと思っている。それはきっと、わたしの好んで観ていた、インディ・ジョーンズや007やアガサ・クリスティ原作のドラマなどに登場する、あのバザールや街の混沌としてエキゾチックな雰囲気がわたしの脳裏に染み付いていて、言ってみたいと強く思わせているからだ。

昨日とある飲み会で、「今はどこに行きたいの」と聞かれた。わたしはしょっちゅう日本以外の国に行きたいと言っているし、休みに入るとすぐに高飛びをする。それをふまえての質問だ。で、次の標的は何処だ、というわけだ。わたしは答えた。「モロッコです」と。

アラビア語の授業で、モロッコだけは安全だと聞いた。確かに悪い噂を聞かないし、『地球の歩き方』もちゃんと去年更新されている。イラーンなんかも安全だと言う。そうならばいきたい。中東には行きたいし、モロッコは特にいきたかった。

なぜあのとき「モロッコ」と即答したのだろう。「エキサイティングな国は世界中にごまんとあるのに、わたしはモロッコを選んだ」のはなぜなのか。理由はたくさんあるが、一つはやはり「憧れ」の様なものだろう。私は古い映画を見るのが好きなのだが、やはりモロッコと言うと、「カサブランカ」だったり、「知りすぎていた男」だったりの舞台であり、あのエキゾチックさとノスタルジックさがなんとも心を揺さぶる。007でも、「リビングデイライツ」や、それとそうそう、最新作の「スペクター」にもモロッコが出てきた。やはりモロッコという土地には「憧れ」があるのだ。文学作品でも、檀一雄の『漂蕩の自由』や『美味放浪記』にはマラケシュが描かれていて、四んでいるだけで心躍らされる。カサブランカ、タンジール、マラケシュ……自分の目で見たい、そう思うのだ。

そんな「憧れのマロク」に行ける日は来るのか。こう言うしかないだろう。インシャアッラー(神の御意志ならば)。

それでは。