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旅、映画、食べ物、哲学?

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

サマキマーケットの夜〜シェムリアップにて〜

アンコール遺跡観光の後だから、2月3日のことになる。日本で言えば、節分に当たるのだろうが、カンボジアの街シェムリアップは相変わらずの日差しとトゥクトゥクの喧騒であった。そんな中で、私の友人が体調を崩した。 アンコール遺跡から帰ってきて(その道…

ノンかダーか、スウアかデンか

ヴェトナムといえば、と聞かれたら、多くの人はなんと答えるんだろう。アオザイ、春巻き、そして最近ではポピュラーになってきたフォー、そして頭にかぶる浅い三角錐の形をした「笠」のイメージもある。若い女性には「キッチュな雑貨」が有名かもしれないし…

河内(ハノイ)、孤独の演歌路

※ 20日、フエ近郊で、先日このブログでも紹介したヴェトナム南北鉄道がトラックに激突して脱線し、トラックの運転手と運転助手、列車の運転手の三名が死亡、乗客も重軽傷とのこと。トラックの踏切無視が原因らしい。三名のご冥福と、乗客の方々の早期回復を…

釣る人々

エジプトはナイル川の賜物、と言ったのはとあるギリシア人のおじさんである。やはり文明とは川によっているところが大きいらしい。だから古くからある街には、たいていの場合は川が流れている。プノンペンにはトンレサップ川とメコン川、シェムリアップには…

統一と平和の道〜ヴェトナム南北鉄道で行く PART2〜

2. SE9 フエ→サイゴン(ホーチミン) フエに到着すると、私たちはガイドブックで見つけたやすそうで良さそうなホテルに飛び込み、チェックインをしながら、列車のチケットが取れるかどうか聞いてみた。列車に乗る、その心地よさを知ってしまったからである。…

統一と平和の道〜ヴェトナム南北鉄道で行く PART1〜

1936年、当時フランスの海外植民地であったインドシナ半島で、一つのプロジェクトが完成を迎えた。それは、ヴェトナムの旧都で現在の首都であるハノイからヴェトナム南部のフランス支配の中心地であったサイゴンを結ぶ実に1726kmにわたる長大な列車の開通で…

残すということ

日本のとある城が修復されるという1つの「事件」があった。その城はかつて白鷺城と呼ばれ、その修復事業はその元のままの白い色を再現しようとして行われたのだった。そしてそれはうまく行き、その城は今や白い白になっている。光りかがやかんばかりの白色…

おやじ〜続・プノンペンにて〜

プノンペンにきて二日目、私たちは朝早くにバスに乗り込んで、6時間ほどでアンコール遺跡のあるシェムリアップへと向かうことになっていた。朝食をどこで買おうかと、とりあえずホステルの人に聞いてみるも、満足な答えは帰って来ず、私たちは昨晩見つけたマ…

おやじ 〜プノンペンにて〜

それは、カンボジアの首都プノンペンの名前の由来ともなったワットプノムという寺院から伸びるだだっ広い道を一本入ったところにあった。その店では、エプロンをした「おやじ」がひたすらに屋台に陳列された肉やらつくねやらを串に刺しては少々怪しげな緑が…