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旅、映画、食べ物、哲学?

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『最後の審判』とカツレツ

誰しも教訓となることの一つや二つある。かのシャーロック・ホームズも、自らが尊大な振る舞いをしたら、自身の推理が外れた事件を思い出すために「ノーバリ」という地名を耳元で囁いてくれ、と言っている。エルキュール・ポワロにとってのそれは「チョコレ…

イヤフォンについて

ポータブル型の音楽機器が発明されて、私たちはどこにでも音楽を持ち運ぶことができるようになった、と言われる。それまでは音楽はでかいスピーカーから流れるものだった。いやもっと昔に戻れば、楽器から発せられるものだった。そういう意味で、確かに現代…

An Invitation from Mr Blue Sky and Madame Pluie

An Invitation from Mr Blue Sky 例えば、家の外に出たら空が見えるだろう。その時、空が雲ひとつなく青かったとする。青かったというのは正しくもあり、間違いでもある。色のニュアンスは言葉で説明しきれない。だからここで「青かった」というのは、公認さ…

プロメテウスの理性〜哲学所感2〜

人間に特徴的なものは何か。これはいろいろな人が問うてきた問いである。 かつてプラトンが、「人間は、毛のない二足歩行の動物である」と言ったらしいが、それに対し、ディオゲネスという男が毛をむしった鶏を持ってきて、「おいみんな、プラトン先生はこれ…

Синьо Небе〜ソフィア ②〜

NDKこと、国立文化宮殿は、繁華街になっているヴィトーシャ通りをまっすぐ行ったところにある。観光地の割には人影がまばらなこの通りは、今まで歩いてきたソフィアの地区と比べれば、穏やかな空気が流れており、いい感じである。レストランが軒を連ねる道の…

存在と賭け〜哲学所感1〜

わたしは、大学四年間と大学院での現状半年間、哲学科に属してきた。しかし最近、いろいろな人の考えを学ぶうち、果たして自分がどんなことを考えているのかがよくわからなくなってしまった。そこで、このブログを使って、たまに、ちょっと堅苦しくはあるが…